ナメコ
暮らしとの関わり
 ナメコは昭和30年代から石黒では盛んに栽培された。ホタ木に適したブナが豊富にあったからである。とはいえ、ナメコはホタ木をあまり選ばす大抵の広葉樹に栽培できた。
 出てくるナメコの色はホタ木材の色によって若干の影響を受ける。出荷する場合は傘が半球形のうちに採取したが自分で食べるものは傘が平らに開いたものが歯ざわりもよく好まれた。
 時には、天然のナメコに出会い採ることがあったが栽培種に比べやはり食味が勝った。
〔天然ナメコ参考写真〕

〔写真2005.11.8 下石黒〕

解 説
モエギタケ科
 日本特産のキノコで広葉樹林下の倒木〔主にブナ〕などに10月中・下旬から発生する。また広く栽培されている。
 傘は径3〜8pで半球形からマンジュウ形、後に平らに開く。表面は滑らかで粘液に覆われる。中央は茶褐色、周辺は黄褐色、ヒダは淡黄色から淡褐色で蜜。
 茎にはゼラチン状のツバをもちツバより下は淡黄褐色で粘液に覆われる。
 名前の由来はぬるぬるしていること「滑め」を意味するものと思われる。