往来一通の事 (三島宿の行倒れ人に関する文書の一部)  用語の手引き
   



往来一札


松平越中守様→ 松平越中守定猷(さだみち)天保13年伊勢国桑名藩主(桑名藩柏崎陣屋)

心願

西国三十三か所

四国八十八か所

巡拝

禅宗

旦那

行暮れ

普光寺は普廣寺の誤記。
  
       往来一通の事
 松平越中守様御支配所
  一 越後国刈羽郡北条村久平儀
    右の者 この度心願に付き西国三十三所並びに
    四国八十八か所順拝に罷り出申し候 宗旨は
    禅宗にて拙寺旦那に相違御座なく候處
    国々所々御関所滞りなく御通し下しなさるべく候
    且つ又 行暮れ候はば一宿の儀お願い申し上げ候
    万一病死いたし候節は其の所の作法通り
    何卒よろしく御頼み申し上げ候 依って後日のため
    一札かくのごとし
                        右所
       嘉永二年              普光寺 印
        酉四月
     
       村々
         御役衆中
 ※関連文書→  ○書簡-三島宿での行倒れ者の処理について ○久平所持の品 追伸と封書  
 読み下し・用語手引き文責 大橋寿一郎