ウバメガシ | |||||||
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暮らしとの関わり この木は比角コミュニティーセンターの入口脇にある。玄関への通路に面して枝を広げているため、自然に目に留まる。 十数年前から「何という名前の木だろう」という程度の感心はあったが、その名前を調べるほどの興味はなかった。 だいたい、多雪地石黒育ちの自分には常緑のカシ類の樹木は異郷の植物であり、子どもの頃からの親しみの薄い樹木でった。 だが、3年ほど前に、本センターに勤務されていたK氏がたまたま、樹の下の草取り作業をされているところに出会い、話題がこの木の事になった。話の成り行きで自分はK氏にこの木の名前を調べることを約束したが、観察は続けながらもなかなか同定は出来なかった。 漸く、今日、WEB上で調べたところ、ウバメガシであることが分かった。 いままで、本サイトに掲載したカシの仲間は、シラカシ、ウラジロガシ、スダジイ、アカガシなどがある。 写真 2018.2.28 比角 若枝や若葉の表面の軟毛 ![]() 春先の芽 ![]() 写真 2019.4.5比角 黄褐色を帯びる新芽 ![]() 雌花と雄花 ![]() 昨年受粉した幼果であろう ![]() 写真2018.5.11 比角 今年ついた果実と去年に着いた果実
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ブナ科 本州の神奈川県以南、四国、九州それに琉球列島に分布。 雌雄同株。 常緑性の高木であるが、ふつう、5~6mほど。希に10mを越えるものもある。 樹皮は縦方向のひび割れが出る。若枝には黄褐色の軟毛が密生する。(左写真) 葉は互生し倒卵形で長さ5~6㎝。表面には照りがあり、やや盛り上がり縁には鈍い鋸歯が見られる。はじめ毛があるが後に平滑となる。 花期は5月。雄花は新枝の下に穂状に垂れ下がってつく。雌花は雄花より枝上部に普通2個つくが短く目立たない。(下写真) 果実は堅果で長さ1~2㎝ほどでドングリ形で色は褐色。翌年の秋に熟す(左下写真参照)。 食用となる。 材としては備長炭の原料として有名。 名前の由来は姥目ガシ、新芽が褐色を帯びることによる。 若枝の軟毛 ![]() 写真 2018.4.26 比角 雄花-拡大画像は右最上段 ![]() 写真 2018.4.26 比角 雌花 ![]() 写真 2018.4.28 比角 樹皮のようす ![]() 写真 2018.4.26 比角 幼果-1 ![]() 写真2018.8.10比角 幼果-2 ![]() 幼果-3 ![]() |