シラカシ | |||
|
|||
暮らしとの関わり 石黒では植栽のものも見かけない。もともと暖地の樹木であるので石黒では育たないのではなかろうか。若し育ったとしても雪害を乗り越えることはできないであろう。 市街地では公園樹や庭木などとして植えられたものにしばしば出会う。 1981年発刊の「柏崎の植物」にも植栽として「シラカシ」の記載が見られる。 故里の石黒で見られるドングリは主にミズナラとコナラてあるが、シラカシはこれらに比較してやや小型であり、特徴としては穀斗に多数の環状の溝が見られることだ。ミズナラやコナラはイボ状の突起に覆われている。 筆者の庭に今(2017)から5年ほど前に、4歳の孫が当時住んでいた新横浜から持ってきたドングリを植えた。それが今では鉛筆ほどの太さ幹になっているが、その木の名前を調べることもせずに今まで過ごしてきた。だが、今、こうして「シラカシ」のページを作成しつつ、どうも、シラカシであるような気がしてきた。 あいにく昨夜(2017.1.14)から、今冬初めての寒波襲来で60㎝ほどの積雪となり今は雪の下であるが、後日ぜひ確かめてみたい。 漸く寒波も去り今日(1.18)は久しぶりの晴天。上記の庭の木を確かめてみるにやはり、シラカシに間違いないようだ。 (下写真) 写真 2017.1.12日吉町 樹下の地面に落ちている果実 写真 2017.1.12日吉町 葉のつき方と表裏の様子 写真2017.1.18松美町 新葉の色が赤味がかったものもある 写真2018.7.8 松美町 |
解 説 ブナ科 福島県以西に自生するが主に関東地方に多く見られる常緑高木。 高さは20mほどで樹皮は黒褐色で別名「クロカシ」とも呼ばれる。 葉は互生し、長さ 5〜12cmの長楕円形で厚い。上半部の縁には鋸歯があり、上面は濃い緑色でつやがあり、下面は薄い緑でウラジロガシのように白くはない。 花期は、4~5月。 雄花は6〜9cmの尾状花序で黄褐色、雌花は数花を上向きにつける。 果実は10月ごろに結実し堅果で下部は穀斗に包まれる。穀斗には横縞がある。 用途は公園樹、街路樹、庭木など。 材は堅くて重く弾力に富み器具や木刀、薪などになる。 名前の由来は材が白いことによる-白樫。 樹皮の色 写真 2017.1.12日吉町 若い木の樹皮 写真2017.1.18松美町 新芽の様子 写真2017.1.18松美町 |