ウシクグ
暮らしとの関わり
 石黒では、カヤツリグサコゴメカヤツリもウシクグも「マスグサ」と呼んだ。
 ウシクグはカヤツリグサやコゴメカヤツリに比べて大型であり、花穂が褐色のため堂々としていた。
 今にして思うと、ウシクグもコゴメカヤツリ同様、子どもの頃、畔草とりをしていている時に独特の香りを発したことを思い出す。
 それは、灼熱の太陽、アブラゼミミンミンゼミの鳴き声、草いきれとともに、60余年前の少年時代が鮮やかによみがる懐かしき香りである。
(写真2006.9.10 大野)

              
 ウシクグ草姿

写真2006.9.23 大野
写真2008.9.28 下石黒

         上部から見た草姿と幅の広い葉

写真2008.9.28 下石黒

解 説
カヤツリグサ科
 北海道から九州まで低地の湿地や田の畦などに生える一年草。
 茎は三角で高さ20〜70p。
 葉は根生し根生し硬くなく縁はざらつき幅は広く1pに達することもある。
 8〜9月に太く3稜のある茎〔写真上〕を出し先端に3〜6個の長い包葉をつけてその間から傘形に長短不同の花柄を数本出してその先端に楕円形をしたやや大形の花穂をつける〔上写真〕。14〜15個の花を2列につける。鱗片は広楕円形で緑色の中脈があり、縁は白色膜質の部分がある。花穂は薄い褐色か褐色。
 果実は灰色3稜があり幅広い倒卵形で花柱は3個ときには2個である。
 レモンに似た芳香がある。
 名前の由来は花穂の褐色の色による。クグはカヤツリグサ類の一種の古い呼び名。ウシは大きいことを意味のするのであろうか。



  褐色の花穂と3稜ある茎
写真2011.11.2 上石黒

        葉
写真2008.9.28 下石黒