オオアワダチソウ | |
暮らしとの関わり 昔から、家の周りで見かける植物であるが、今では、道端でも見かける。庭に植えたものが家の周りで野生化したものであろう。 石黒では草ヤブの中でも見かけるが、そこは屋敷跡であることが多い。過疎によって家が取り壊されてから半世紀近くも過ぎたのに、かつて庭を彩った植物のいくつかは(スイセン、ナツズイセン、ヒガンバナ、オオアワダチソウ、キショウブ、キクイモなど)今も生き延びていて訪れる人に昔をしのばせる。かつての住人であれば思わず声をかけたい気持ちにもなろう。 だが、私の見るところ、最近ではオオアワダチソウの個体数は減少しているようだ。 同種の帰化植物セイタカアワダチソウとは、草全体がざらつかないこと、花期が異なることで区別できるが、こちらは個体数を増やしている。 草姿もセイタカアワダチソウに比べ優しい感じである。 〔写真2007.7.25 寄合〕 小群生 写真2010.7.17 下石黒 花期の始まりの頃 写真 2016.7.16 下石黒 初冬のオオアワダチソウ 写真2007.12.2 寄合 |
解 説 キク科 北海道から九州に自生する多年草。道端や空き地などによく見られる。北アメリカ原産。明治時代に観賞用として観賞用として移入されたものが野生化したもの。要注意外来植物。 茎は赤褐色〔上写真〕で高さ80〜150p。毛は脱落しやすく花軸にだけ多く見られる。 葉は柄はなく多数で互生し、細く尖り先半分に鋸歯が見られる〔上写真〕。 花期は7〜9月。花は黄色で葉の脇からでる枝に多数が穂状につく。周辺に舌状花があり内側に5裂した筒状花ある。 そう果には冠毛がある。 名前の由来は、「泡立草」で豊かに盛り上がる花の集まりの様子(右上写真)を表したもの。 葉のつきかた 写真2006.9.8 下石黒 つぼみの頃 写真2016.7.16下石黒 花拡大 写真2010.7.17 下石黒 |