アメリカザリガニ | |
暮らしとの関わり 石黒にアメリカザリガニが持ち込まれたのは昭和20年(1945)代後半である。他地域からペットとして子どもによって持ち込まれた。 水田に入ったアメリカザリガニは爆発的に増えた。越冬用の巣穴の長さは1mを超えるので、水漏れをおこし、雨水頼みの田の多かった石黒では深刻な被害をおよぼした。 現在では水田も半乾田化したため、主に池や休耕田や人家のタネ(家の脇の池)などに主に棲息している。また、石黒川でも多くが生息している。 成長したザリガニの天敵は水田などではカラスなどあげられるが、石黒では現在アオサギなどもアメリカザリガニの生息地の近くの木の枝などでよく見かけることから多く捕食しているのてはなかろうか。筆者が高校生のころ、生物の富田先生より、カラスが、移入され爆発的に増えたアメリカザリガニの天敵として役割を果たし始めたとの話を聞いたことを憶えている。しかし、現在では全国的に増えつつあるアオサギやゴイサギ、ダイサギ、チュウサギ、アマサギなどサギ類が強敵となりつつあるのではなかろうか。 |
解 説 アメリカザニガニ科 名前のとおり原産地はアメリカで、昭和2年(1927)にウシガエルの餌として現在の鎌倉市に移入された。それが逃げ出したり、人為的に各地に運ばれて現在では北海道を除く全国の河川、湖沼、池、水田などに広く分布している。 体長は10p内外。交尾期は6月ごろで、卵を抱いた雌は9月ごろまで見られる。卵は径2oほどで一腹400粒ほど。約1ヶ月後に孵化して1年半ほどで生殖可能となる。若いものは灰褐色。 餌は魚や水生動物、植物など。 現在(2015)、「要注意外来生物」に指定されている。
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