アマサギ
 
 
 
 
暮らしとの関わり
 昨日(2016.5.31)に、家の近くを通る国道8号線を散歩していると東側に広がるの田の中に白いサギらしい姿が目にとまった。
 チュウサギなど白いサギは珍しくもないので通り過ぎようとしたが、どうも首から胸のあたりが黄色味を帯びているように見える。立ちどまって望遠レンズを通して見ると、頭部と首から胸が確かに黄色の羽で覆われている。初めての出会いであることに気付き、80mほど離れていたが撮影を始めた。
 帰宅後に新潟県鳥獣図鑑(新潟日報事業社)で調べるとアマサギであることが分かった。その後、鳥の研究者のH氏に尋ねると柏崎では稀に見かける鳥であるとのことで出会いに感謝した。
 筆者の観察ではチュウサギアオサギなどに比べて人に対する警戒心は強くないようにも思われた。
 今朝(2018.6.7)、新田畑地内の水田に9羽の白鷲が見られた。50mほど距離があったが、群れの中の4羽はアマサギであることが分かった。アマサギとは、ちょうど2年ぶりの出会いであった。�

〇ビデオ資料→田で餌をとるアマサギ

(写真2016.5.31下藤井)


                田の中の2羽

写真2016.5.31下藤井

      朝、田の畔でくつろいでいる様子
写真2018.6.7新田畑

           羽づくろいをする様子
写真2018.6.7新田畑

解 説
サギ科
 わが国には夏鳥として渡って来て繁殖する。九州以南では越冬するものもある。つまり、夏鳥と留鳥の両者が見られる。
 全長46~56㎝ほど。翼開長88~96㎝。夏鳥は頭部から頸部、胴体上面はオレンジがかった黄色~飴色の羽(夏羽)でおおわれる。
 また冠羽飾り羽が伸びる。冬季には黄色の羽は白く変わる。雌雄同色
 食性は動物食で主に昆虫やクモを食べるが、魚類、両生類,小型爬虫類なども食べる。牛などの背中にとまって寄生虫を食べているサギの画像などよく目にするがこれがアマサギである。
 繁殖は同科の他種を含め森林の木の上にコロニーを作って行う。4~7月に1回に2~5個の卵を産む。孵化した雛は30~40日で巣立つ。
 名前の由来は夏羽の飴色による。


       全体の姿
写真2018.6.7新田畑

       田の畔にて
写真2018.6.7新田畑