ダイサギ | |
暮らしとの関わり シラサギに石黒で出会うことはまれである。筆者が子どものころに仲間と、幼鳥を追いかけた野鳥リストにはシラサギの記憶はない。→子供の暮らし 上の写真は中の坪ダムの上流の寄合地内の水田で撮った。 今(2012)から20年ほどまえになるが、中之坪ダムの石黒川方面の滞水地付近に100羽近いシラサギの群れを見た記憶がある。種類はわからないが、渡りの前の群れでであったのか、確か、秋であったと思う。 その後、ダイサギには、なかなか出会わなかったが、2006年の初冬に寄合川の川辺の木にとまっているダイサギに出会った。〔写真〕 ダイサギとチュウサギの区別は難しく本ページの写真の個体も遠くから撮影したものには両者が混合しているおそれがある。個指導を仰ぎたい。 同定の確かなポイントとして嘴の合わせ目の線が目の後方まで伸びているのがダイサギで目の後端で止まっているのがチュウサギといわれている。 下の固体の画像を拡張して見ると右のような長さである。どちらかといえば目の後ろまで伸びているように見えるのでダイサギと同定した。 自宅近くの水田でよくダイサギやアオサギ、チュウサギなどを見かける。昨年あたりから餌を捕っている様子を注意して観察するとドジョウが主な獲物のようだ。それもかなり大型のものも見られる。近年、農薬使用が抑えられて水田の水生動物もだんだん増えてきていることは喜ばしいことだ。その一方用水施設も進歩し中干も容易に行うことができるようになり、適宜な降雨に恵まれないと中干期は水生動物にとっては厳しい環境ともなるようだ。幸いドジョウは多少の湿り気があれば地中で生き延びることができると聞いているので今後も復活の勢いを落とさないように願っている。 筆者が子どもの頃(1945年ころ)に、田打ち時にマンノウで田の土を掘り返すと次々と大型、それも大人の人差し指程のドジョウが出てきたものであった。その後、BHCなどの強力な殺虫剤が農薬として使われ出してから姿を消した。 ※水田で餌を捕るダイサギ-2017.10 〔写真2011.4.5畔屋 右上2005.10.23 落合〕 市街地周辺の水田のダイサギ(8羽) 写真2015.7.22新田畑 →ビデオ画像 10月末の田の中で見られたダイサギ 写真2012.10.31 佐水 早春のダイサギ アオサギとともに 写真2015.2.6吉井 |
解 説 サギ科 ほとんどは冬鳥として日本に渡来し、湖や沼や川などの水辺にすむ。数は多くない。 シラサギと呼ばれる白いサギの中では最も大型。嘴の色は夏は黒いが冬には黄色になる。飛ぶときには他のサギと同じように首をS字形に曲げて飛ぶ。〔上右下写真〕 繁殖は他のサギに混じって集団で行う。 餌は魚、カエル、ザリガニなど。 目の下の筋が長い 写真2012.10.31 佐水 晩秋の水田で 写真2012.10.31 佐水 初冬の田で 写真2011.11.1田塚 ドジョウを捕らえたダイサギ 写真2017.11.1田塚地内 |