オオチャバネセセリ
暮らしとの関わり
 林の脇の山道などでよく見るチョウのひとつである。一見蛾のようで体形であるがよく見ると長いチョウの触角をもっているので識別できる。
 よく似ているイチモンジセセリとは後ばねの白い紋が一列に並ばずジグザクに並んでいることで区別できるといわれるが、個体によっては判断に迷うものもある。
 横からみると目の部分が黒く可愛い感じである。
 柏崎刈羽では2回〔6〜7月、8〜10月〕発生する。

(写真上、右下2005.5.31大野 右上コピー写真)



解 説
セセリチョウ科
 北海道から九州まで分布。
 前翅長さ16〜21mm。寒冷地では年1回、暖地では2回発生。
 体の特徴は、翅が濃い褐色で前翅には9個の白い斑紋がある。後翅には4個の紋がありジグザクに並んでいることでイチモンジセセリと区別できる。
 また翅の形は丸みがあってイチモンジセセリのようにとがっていない。成虫はアザミオカトラノオなどの花や鳥の糞などに集まる。
 幼虫はススキチガヤエノコログサなどを食草とする。幼虫は食草の葉を内側に巻いて巣をつくって生活し幼虫のままで越冬する。
 名前の由来は大型の茶色のセセリチョウの意味。