モンキアゲハ | |
暮らしとの関わり 石黒では未だ出会ったことはない。荻野誠作さんから頂いた「柏崎・刈羽のチョウ」(柏崎昆虫愛好会)によれば、高柳でも黒姫山で確認されているが、主に市の海岸沿いに生息しているようだ。 一昨日〔2016.6.9〕に市立博物館を訪れた。学芸員から植物と民具にについの話を聞くためである。駐車場から深緑の小道を上っていくと赤坂山公園の人工渓流の周りにモンキアゲハらしいチョウが飛び回っていた。2、3度、間近まで来たが遠くに飛び去った。しばらく再びやって来るのを待ったが来る気配がないので諦めた。 残念な気持ちでいとると、翌日10日の午後に野鳥の研究者のH氏が来宅され、鳥の観察中に撮影したとニホンカモシカのビデオとオオカワトンボなどの写真と一緒にモンキアゲハの写真を提供してくださった。出来過ぎたようなタイミングの贈り物に唯々感謝しながら今、このページを作成している次第である。 その後、2023年10月7日に、松美町の自宅の隣家の庭の花に黒い大きな蝶が来ていると妻が言うので急いで行ってみるとモンキアゲハであった。7年ほど前に北条にある菩提寺西方寺の裏庭で出会ってから久々の出会いであった。 その後、2024.10.1に自宅の庭のバタフライピーの花にモンキアゲハがやってきた。その個体は紋が黄色で、まさにモンキチョウそのものであった。写真はうまく撮れなれなかったが、うれしい出会いであった。 本サイトの蝶と蛾について指導を受けた荻野誠作さんの「柏崎・刈羽のチョウ」によれば「9月下旬には姿を消す」とあるが異常な高温であった今年は特別なのであろう。下記の参考動画をご覧いただきたい。 (写真 2016.5.26 長谷川) ※参考動画−モンキアゲハ 夏 型 2017.9 長谷川 |
解 説 アゲハチョウ科 日本では最も大きなチョウで後翅に白色の大きな斑紋がある。南方系のチョウであるが秋田県まで見られる。 成虫は年2・3回発生し、前翅の長さ60〜75mm。開張110〜140mmほど。夏型は春型に比べて大きい。 翅は幅広く尾状突起がある。色は全体的に黒く後翅に黄白色の紋があり簡単に他種と見分けがつく。 (紋色は羽化したばかりのものは純白であるが徐々に薄黄色を帯びる)また、白い斑紋の周りには三日月形の赤い斑紋が並ぶ。 この斑紋はメスの方が大きい。 雄雌の区別は容易ではないようだ。 幼虫の食草はミカン類、カラスザンショウ、サンショウ類などの柑橘植物である。 蛹で越冬するが北日本では越冬できないとされている。 夏 型 2017.9 長谷川 黄色の紋 ※羽化から日が経つにつれ紋が白から黄色に変わる。 写真2024.10.1 松美町 |