ニイニイゼミ | |
暮らしとの関わり 子どもの頃から、ニイニイゼミは、夏の到来を知らせる蝉として親しみを持っていた。 石Kでは、6月の田植えのころにハルゼミが鳴き7月に入ると、どこからともなくニイニイゼミの「チチチ・・・・・、ニィー、ジィー」という鳴き声が夏の到来を知らせた。 そして、間もなく、ヒグラシ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、エゾゼミが鳴く盛夏となり、お盆が過ぎると、秋の到来を告げるツクツクホウシが鳴きだした。 まさに、セミは、生命の躍動する夏季の移ろいを人々に感じさせる身近な昆虫であった。 (写真2007.8.7下石K) |
解 説 セミ科 全国の平地から600mほどの山地まで分布。 体長は30〜40oの小型種。体は太く短く、やや平べったい。 体色は灰褐色で黒色の斑紋がある。緑がかった部分もある。 前ばねは透き通っているがくすんだ褐色と灰褐色とが雲のような模様になっている。この模様は個体によりいくらか変化が見られる。後ろばねは黒色であるが外側の縁は白い。 名前の由来はその鳴き声によるもの。
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