暮らしとの関わり
アオツヅラフジは、林の縁などで時々見かけるが、草であるか木であるか今まで関心がなかった。
現在、石黒の生家の近くにもあり、毎年見ているがアケビやヤマブドウのように年々太く成長する様子もないので多年草だろうと思っていた。樹木であることを知ったのはつい最近である。
子どもの頃は黒く熟した果実がヤマブドウそっくりだったのでおそるおそる口にしてみたが異様な味がしてすぐに吐き出した思い出がある。
葛籠(つづら)は、元来、ツヅラフジのつるで編んだ蓋つきの籠の一種であり、蔓はカゴを編む材として使われたといわれるが石黒で使われたという話は未だ聞かない。
(上写真2005.9.13 右上2008.7.6 右上下2006.1.3下石黒)
互生する葉と実のつき方
撮影2005.8.25下石黒
アオツヅラフジの果実
撮影2008.11.8下石黒
果実と種子
撮影2007.10.18下石黒
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解 説
ツヅラフジ科
北海道から沖縄の林の縁などに見られる。落葉ツル性の雌雄異株の木。
つるの下部は径7oほどになる。枝のつるには細毛があり緑色〔下写真〕。
葉は互生し長さ3〜12p、幅2〜10pで形は上写真のとおりであるが変化に富む。
花は6〜8月頃咲き、淡黄色で径3〜4o。
果実は10月頃に黒く熟し径7oで粉白を帯びる。種子はいびつな馬蹄形で背部に小突起がある〔左下写真〕。
別名「カミエビ」と呼び「エビ」はブドウの古名といわれる。
名前の由来は1年目の蔓が青いことによるという説がある。(下写真)
1年目の青いツル
撮影2008.7.1下石黒
つる枝の細毛
撮影2007.10.18下石黒
雌花
撮影2005.7.2下石黒
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