ツヅラ行李
 石黒では「つづら行李」と呼んだ。造りは行李に比べて竹や木で補強した頑丈な造りであった。
 名前の由来は、「つづら」はツヅラフジのツルで編んで作ったことによるもの、「行李」は「旅の荷物」という意味であり、ふた付きの箱型になったのは室町時代からと伝えられる。
 もともと、つづら行李も旅の荷物を入れるものであったが、その後、しっかりした作りであるので重ねて置くこともでき衣類の収納にも使われた。
 ちなみに、石黒では、柳行李は、昭和の半ばまで出稼ぎの荷物を送るときなどに使われた。