ツワブキ
  石黒では野生は勿論、植栽ツワブキにも出会ったことはない。
 また、筆者は、故郷石黒の庭に移植を試みたが、雪の冬をかろうじて越すが、年々衰弱して2〜3年で消滅した。
 しかし、高柳町岡田の旧農業高校分校の敷地には栽培され繁茂していたから、筆者の植えた場所が適さなかったのかもしれない。また、両所の積雪量の違いに因る事も排除できない。
 また、柏崎市街地及びその周辺では、植栽は普通に見られるが野生化というほどの個体には出会ったことはない。自生地は日本海側では石川県以南とされている。
 1981版「柏崎の植物」でも「栽」と記載されているので、もともと自生はしてなかったのであろう。
 ところで、上記載の写真は市街の中浜の屋敷跡で撮った。そこからは眼下に柏崎海岸が眺望できる場所である。放置されてから20年近く経過していると思われるが、群生状態で野生化したようにも見える。
 今日(2015.11.1)中浜の野生化したようなツワブキの花を見に訪れた。カヤヨモギハリエンジュの幼苗の中に花をつけていた。草薮の中のせいか花茎が長く花はやや小ぶりであった。〔下写真〕
 ところで、ツワブキはフキ同様、葉柄は食用になるとあるが、WEB上では、「有毒物質のピロリジジンアルカロイドを含有している」との情報が見られる。食用の際にはアク抜きを要するようだ。野生のフキやフキノトウも同様だ。
 それはともかく、ツワブキは、晩秋の数少ない花の中ではひときわ目を引く美しい花である。
 今日(2025.12.21)の我が家の庭では、9月に地上部を刈り取ったツワブキの二番芽が花盛りである。ミツバチキチョウが吸蜜に訪れている。昨日から師走の下旬にしては暖かい日が続いている。

  写真2014.3.15中浜


     半ば野生化したように見えるツワブキ
写真2014.3.15中浜

            つぼみの頃 
 写真 2018.11.16 松美町
    
    上部を9月に刈り取った個体

写真2025.12.23 松美町

           花期に訪れる(中浜)

写真2015.11.1中浜

            花のつくり(1)

写真2015.11.1松美町

          花のつくり(2)

      写真2025.12.20.松美町

               果実期

写真 2020.1.26 藤元町

写真2015.12.22田塚

            種  子

写真 2026.1.15 松美町

            地上部分

          休眠芽をつけた地下部分

写真2025.12.20.松美町



解 説
キク科
 本州の石川県、福島県以南の海岸近くに多く見られる常緑多年草
 高さ50pほど。太い根茎をもち、長い柄のある根生葉束生する。花茎基部には包がみられる。〔下写真〕
 葉の形は円状腎臓形で表面は深緑色で艶がある。若葉は初め内側に巻き込み綿毛が密生している。
 花期は10〜11月。葉の間を抜けて50pほどの花茎を伸ばし黄色の頭花散房状につける。
 花径4pほどの花を数個つける。総苞は淡緑色、総苞片は一列に並んで接している。左下写真〕
 舌状花は一列で雌性、倒皮針状線形、中心の花は両性の管状で先は浅く5裂する
〔下写真〕
 果実は密に毛があり冠毛は長さ1pほど。

 名前の由来は、「艶(つや)+ブキ」の転化」と牧野図鑑にある。

 ツワブキの別名は、イソブキ、ヤマブキ、イシブキなど多く見られる。




        幼苗

 写真2016.4.27裏浜

        新 葉
 写真 2020.5.28 松美町

      花期

 写真2015.11.1中浜

       包 葉

写真2025.12.20.松美町

 花茎は中空部と実心部あり

 写真2025.12.21.松美町

   周囲の舌状花

 写真2015.11.1松美町

 浅く5裂する中心の花

 写真2015.11.1松美町

    珍しく大きな葉
 写真2018.8.20松美町

   花期から結実期へ

 写真2025.12.20.松美町

   成熟途中の種子

写真2026.1.15.松美町

  冠毛をもった種子

 写真2015.12.22田塚

  地上部と地下部(休眠芽)

 写真2025.12.20.松美町

   休眠芽(画像拡大)

 写真2025.12.23 松美町