ノハラムラサキ | |||||||||||
石黒では見かけたことはない。市街地周辺ではしばしば見られる。数日前から新田畑から田塚、藤井の農道を散歩しているとスカイブルーの小さな花が目を引く。はじめはハマワスレナグサであろうと思っていたが、花の色が一色であることが気になった。撮影して帰宅して調べてみるとノハラムラサキであることが分かった。 新しいページを作るにあたり、牧野植物図鑑を開いたがワスレナグサはあるがノハラムラサキの名はは見当たらない。比較的新しい渡来植物のせいであろうか。平凡社の日本の野生植物でもワスレナグサの項に、同類種として名前だけがあげられているにすぎない。 ところで、自宅の庭にこの花に似た栽培種があるが、家内に聞くと、どうやらこれが、ワスレナグサであるらしい。ノハラムラサキに比べて花の色がやや濃く大きい。→下比較写真 ノハラムラサキの花色は、エチゴルリソウやエゾイトトンボ連想させるところがある。筆者は、花は魅力は形より色であると思うが、その点ノハラムラサキのこの色は絶妙だと感じている。濃淡の両極の間に見る人間が好む最高の色合いが必ずあるものではないかと思う。筆者にはとっては、その一点は余り自己主張の感じられない色合い、それでいて見る人に忘れられない色である。筆者にとってはノハラムラサキの花の色はそういう色なのだ。 明日(2017.4.21)は、早速、ワスレナグサをおとずれ、こちらの迂闊を詫びて再度の観察、撮影をしてきたいと思っている。 さっそく、今日(4.21)に、撮影に出かけたが、1時間半ほど歩いたが3日前に訪れた場所を探し出すことができなかった。途中に出会った貧弱な一株に出会ったのでそれで、ひとまず間に合わせておきたい。 写真2017.4.19 新田畑 ワスレナグサとの比較
花冠の中央の黄色は日がたつにつれ白色になるようだ 写真2017.4.21新田畑 群生 写真2017.4.27下藤井 ハルジオンと共に₋道端で 写真2017.5.12 新田畑 |
解 説 ムラサキ科 ヨーロッパ原産の一年または二年草の帰化植物。 茎は直立、分岐し高さ30~50㎝ほどになる。全体に白色の軟毛がある。 葉は互生し、長楕円形で基部はやや細くなる。 花期は4~6月。茎の先に巻いた花序を出して、直径3mmほどの淡青色の5深裂した花を穂状につける。ガクには鉤状の毛が密生する。 花期へ 写真2017.4.19 新田畑 ガクの様子 写真2017.4.21新田畑 互生する葉 写真2017.4.21新田畑 咲き始めの花序の様子 写真2017.4.27下藤井
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