カントウヨメナ(ヨメナ) | |
暮らしとの関わり 石黒では、秋に咲くユウガギクやノコンギクなどを区別せず、野菊と呼んだ。 カントウヨメナは、田のクロの細い水路沿いなどにしばしば見られる。草丈は60センチ前後のものが多い。花はやや薄紫色を帯びて美しい。 確かに、ムコナと呼ばれるシラヤマギクに比べると花も全体の姿も優しく女性的な感じを受ける。 カントウヨメナはノコンギクと開花時期が重なるのて、両者の区別は難しいが、ようやく自分なりに納得できたと思っている。画像による比較表を作ってみた。→カントウヨメナとノコンギクの比較、詳しい方からのご指導を仰ぎたい。 ユウガギクとの比較は開花時期にずれがあり今秋はできかなったが、来秋は観察して確かめたいと思っている。 写真2012.10.28下石黒 花期前の葉の様子 写真2012.10.28下石黒 花期 写真2012.10.28下石黒 ツボミから果実までの様子 写真2012.10.28下石黒 横に広がって地表近くに張る根 写真2012.10.15寄合 |
解 説 キク科 北海道を除く各地の野原や道ばたなど多少湿気のあるところに普通に生える多年草。 地表近くに地下茎を伸ばして繁殖する(左下写真)。 茎は緑色で、やや紫色を帯びることが多く、高さ50〜100p。上部は多数分枝する。 葉は互生し、茎の下部の葉は大きく上部の葉は次第に小さくなりノコンギクより幅が狭く下の葉には粗い鋸歯がある。触ってもざらつかない。上の葉は鋸歯はない。 花期は7〜10月。茎の上部の細い花柄の先に径2.5pほどの紫色の頭状花をつける。頭状花の周りの舌状花は薄い青紫色、中心の管状花は黄色。 果実は長さ3oで冠毛は非常に短い。 名前の由来は、姿が優しいことから、別名ムコナのシラヤマギクに対応したもの。 葉の表裏 写真2012.10.28下石黒 管状花と種子と総苞 写真2012.10.28下石黒 互生する葉 写真2010.10.23下石黒 紫色を帯びる茎 写真2010.10.23下石黒
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