ユウガギク | |
暮らしとの関わり 石黒ではノコンギクなどと一緒にしてノギクと呼んだ。 ノコンギクとの区別は「葉が薄いこと、羽状の切れこみがあること、両面に毛があるが余りざらつかない、花は白色から淡白紫色で冠毛は0.3mと短いこと」〔柏崎・刈羽の山野草〕で区別できる。しかし、実際には葉の形などは変異もあり、筆者には未だ区別は簡単なことではない。 ユウガギクは、ノコンギク、カントウヨメナとともに日本の秋を彩る花である。 (写真2005.9.3居谷 右上下2005.10.1大野) ススキの穂の出るころに咲くユウガギク 写真2005.8.29 大野 花のつくり 写真2012.10.3下石黒 毛がある茎と葉 写真2012.10.3下石黒 |
解 説 キク科 近畿以北の本州地方の日当たりのよい草地に生える多年草。 茎は直立して高さ50〜150p。葉は3〜4対になり縁には羽状の切れ込みがあり(上写真)縁に毛がある。 花期は7〜10月。直径2.5pの花(頭花)を多数つける。周辺の花びら(舌状花)は白または淡紫色で舌状花は一列に並び中心部に黄色の筒状花が集まる。 総苞は半球形で長さ約6_、総苞片は3列に並び外側が内側より短く、縁は淡褐色を帯びる(下写真)。 果実(そう果)は長さ2.5o。冠毛は非常に短く長さ0.3o。 名前の由来は「柚香菊」でユズの香りがすることによるといわれているが実際にそれらしき香りはしない。 総苞 写真2012.10.3下石黒 葉のつき方 写真2012.10.3下石黒 種子 写真2012.10.3下石黒 |