シータテハ
暮らしとの関わり
 石黒では、たまに、山道でであう蝶である。羽の表の鮮やかな橙色が美しい。羽裏はクジャクチョウと同様に大変地味である。
 下の写真は寄合地内の林道で撮った。他に3頭がセイタカアワダチソウの花で蜜を吸っていた。幸い1頭がはねを閉じていて、名前の由来でもあるはね裏の「C」の紋様が撮れた。
 シータテハによく似たキタテハは前翅の模様がよく似ているばかりか翅裏のCの文字紋様もそれらしいものが見られる。前翅の色はシータテハの方が濃い。

写真上2006.10.22.上石黒


                後翅の紋様

                触角と頭部と脚

写真上2011.10.28.下石黒
解 説
タテハチョウ科
 北海道から九州まで分布するが本州中部より北に多く南には少ない。
 開帳5〜6p。年2回発生する。6月頃から出る夏型とその後にでる秋型がある。
 秋型は夏型に比べはねの縁のでこぼこが強い。
  はねの裏は枯葉色で後ろばねにCの文字に似た紋様があり名前の由来となっている。
 幼虫はハルニレ、エノキ、の他にキハダなどを食樹とする。成虫で越冬。