クジャクチョウ
暮らしとの関わり
 石黒では春から秋まで見受けられるが、稀にしか出会わないチョウの一つである。※その後5、6年のの観察の結果から「しばしば見かけるチョウ」の方が正確であろう〔2012.7.9〕。
 上の写真は黒姫中腹の嶽の農道路面にとまったところを撮った。
 石黒には、幼虫の食草であるカラハナソウが多く自生しているので、もっと多く見かけてもいいはずとも思うが・・・。
 成虫で越冬するとされている。柏崎刈羽でも暖冬の年は越冬しているとみられている。
 道路の地面やアスファルトの上に止まっていて近づくと飛び立って3mほど前方に移動することが多い。

(写真上2005.7.16板畑)

             翅裏

写真上2012.7.9下石黒

     春に見かけたクジャクチョウ

写真2011.5.8居谷

写真2009.5.9下石黒

解 説
タテハチョウ科
 北に棲むチョウで、本州滋賀県あたりから北海道に分布。低山から高山までみられるが個体数は多くない。
 体の特徴は、開張5.5cm。前後のはねに1つずつ眼紋(目玉模様)がある。表は非常に美しいが裏は地味な色である〔左下写真〕
 花の蜜を吸いながら時々はねを開き急に目玉模様を表して外敵から身を守るとも言われる。
 1年に2回発生。成虫はマツムシソウやアザミ類の花に多く集まる。成虫で越冬。
 幼虫はカラハナソウイラクサ類を食草とする。
 名前の由来は四つの眼紋が孔雀の羽模様に似ているため。北海道の亜種にはgeisya〔芸者〕という学名もある。
  


  後翅の眼紋が目立つ場面

写真2011.5.11下石黒

         老体
写真2010.4.29下石黒