キハダ | |
暮らしとの関わり 石黒では「キワダ」と呼んだ。所々でよく見かける木の一つである。幹の径が50p以上の大木もしばしば見られる。 キハダのコルク層を取り除いた内皮が生薬の原料となるため、山師が買い付けに昔から入ってきたものだという。先年〔2008〕も梅雨の頃に、切り倒して樹皮が剥されたもの見たことがある。 筆者の経験では、畑の周りの若木を除去しようと切り取っても次々に発芽するほど性質は旺盛である。 カラスアゲハの食樹である。 昨日(2015.12.2)石黒に大根の収穫に行くと、生家の屋敷跡のキハダの木の実をヒヨドリが食べていた。キハダの果実は苦くないのか、来年は確かめてみたいものだ。右下写真 (写真上2005.6.18 右上2005.6.14 右下2005.7.25板畑) 花期のキハダ 撮影日2007.6.12落合 果実期のキハダ 撮影日2007.8.29上石黒 果実(左上瑠璃色の果実はサワフタギ) 2015.9.15下石黒 完熟へ 撮影日2005.10.6寄合 キハダの紅葉と葉の様子 撮影日2007.11.5寄合 雄 株 撮影日2011.11.2上石黒 種子散布期 撮影日2009.12.8寄合 |
解 説 ミカン科 日本全土に自生する落葉高木。雌雄異株。 高さ20m、幹の径1mにも達する。樹皮の外側は厚い黄色のコルク質で、内皮も厚く鮮黄色をしている(下写真)。 葉は対生し、奇数羽状複葉で長さ20〜30p。小葉は6〜7枚で長さ10pほど(下写真)。 花は初夏に黄緑色の小花の集った花序をつける(上写真)。ガク片および花弁は5〜8個、子房は5室。 果実は球形で初めは緑で熟すと黒くなる(左下写真)。中には5個の種子がある 名前の由来は樹皮が黄色いことによる。 幹の様子 2011.10.12上石黒 花 2011.6.13上石黒 葉の形 2007.7.27上石黒 5個の種子を含む果実 2005.10.6板畑 種子拡大写真 2011.11.4上石黒 散布期の果実拡大 2011.11.4上石黒 黄色い樹皮 |