スズメバチ
暮らしとの関わり
 石黒では、昔から家屋にスズメバチが巣をつくると金持ちになるという俗信があり、巣を駆除することはしなかった。家屋に巣をつくっても、とくに刺激しない限りは人を襲うようなことはなかった。
 ところが、最近はカラスが中の幼虫を食べるために巣に穴を空けるなどしてハチを刺激することもあり危険だという。(下写真)昔は聞かなかったことである。
 しかし、家屋に巣を作ると、夜に灯りに誘われてたまに、家の中に侵入するので嫌われた。
 また、昔から空の巣をサラシに包んで風呂にいれると体がよく温まるとも言い伝えられた。筆者も子どもの頃にハチの巣湯に入った記憶がある。ハチの巣湯にするため、冬にハチの巣をとると中に1〜2匹の生きた蜂がいた記憶がある。
 子どもたちも、スズメバチの幼虫を取って魚釣りの餌に使おうなどとは思う者はいなかった。
 一度、巣をいたずらすると近づく人に対して攻撃的になってしまうので、とくに道路沿いのスズメバチの巣を悪戯することは危険であり固く禁じられていた。
 筆者の経験では、スズメバチは人を攻撃したときには針で刺すのみならず強力な歯で噛みつく。針と歯の両方の武器をつかって攻撃した。
 昔から、スズメバチは、オオスズメバチとともに、恐れられてきたハチである。
 キイロスズメバチが、ヤブガラシクロバナヒキオコシのハナなどの花にとまって吸蜜している様子を時々目にする。また、コナラなどの樹液を吸っている様子も見かける。

〔写真2005.9.5落合 右2006.9.20上石黒〕


           巣の-1

      カラスの被害を受けた巣-2

       カラスの被害を受けた巣-3

写真2008.11.30下石黒 屋号茶畑
解 説
スズメバチ科
 本州から九州に分布。平地より山地に多い。
 働きバチの体長は17〜25p。体全体に黄色の斑紋が多く、全体に黄色に見える。
 巣は軒下や橋の下、板塀の間などの雨のかからない所に作る(左写真)。樹木につくることはきわめて希である。大きなものでは直径50p以上のものも珍しくない。
 巣盤数は5〜10層(左下写真)。幼虫の個室(育房)5千〜1万個。
 巣作りは5月半ば〜11月頃まで。春に越冬した雌一匹で巣作りをして次々と卵を産み時には数百匹(頭)の大群となる。
 幼虫の餌はハエやアブその他の昆虫類やクモなど。
 
 ミツバチの巣を襲い幼虫を食べることもよくある。性質は攻撃的。
 名前の由来はその体色による。



    樹液を吸う様子

写真2008.8.20 下石黒 政栄

          巣

写真2008.11.21下石黒

  コンクリート橋に作られた巣
写真2016.2.8上石黒克雪センター北側


参考画像→二ホンミツバチの巣の脇に巣をつくったスズメバチ→クリック

(2003.6.11下
石黒)