ギンツバメ

暮らしとの関わり
 石黒では、よく見かける蛾のひとつである。チマキザサなどの葉にべったりと張り付いたようにとまっていることが多い。
 昼間飛んでいるところは見たことはないが時々灯火には寄ってくる。
 前翅と後翅全面を一枚のカンバスにして、一面に描いた絵のような灰褐色の紋様が面白い。眼を近づけてじっくり見てみるとなかなか興味がつきない。
 とまった姿では頭部がよく見えないが、ササの葉にとまっていた下の画像では珍しくよく見える。

(写真2007.7.21 下石黒) 


     灯火下のササの葉にとまったギンツバメ

撮影日2007.9.13 下石黒


解 説
ツバメガ科
 北海道、本州、四国、九州に分布。
 開帳25〜29o。白地に灰色で筋状の細かい紋様があり、翅の先端部にうす褐色の斑紋がある。
 成虫出現期は6〜7,9〜10月。夜行性で昼間は林縁のシダの葉などにとまっている。
 幼虫の食草ガガイモオオカモメヅルなど。
 絶滅危惧種U類に入っている県もある。



  頭部拡大(朝露付着)

撮影日2007.9.13下石黒