シロバナカモメヅル(コバノカモメヅルの変種)
暮らしとの関わり
 石黒では稀に見かける植物の一つである。
 花をよく見ると花弁がねじれて奇抜な形である。蕾の形もおもしろい。
 子どもの頃にこの花について記憶がないことは希少で自生場所が限られているからであろう。今後、調べてみたい。 しかし、その後出会うことはできないでいる。
 2007年晩秋に、本種と思われる果実と種子に出会い、写真を掲載したが、種子を播いて実生から育てて調べたところイケマであることが分かり削除した。

 (写真 2005.8.2板畑)


           花期のシロバナカモメズル


写真 2005.8.13板畑

       
深く5裂する花冠と中心の副花冠

写真 2005.7.30板畑


解 説
ガガイモ科
 北海道・本州中部以北の各地の山野の湿った草地や林下に生えるツル性多年草
 茎は細く長く伸びて他のものに巻き付く。
 葉は対生で短い柄があり広皮針形で先はとがり基部は丸い。長さ4〜5p。
 花期は7〜9月。花は直径1〜2pの淡黄白色。葉の柄のつけ根から短い花茎を出し分岐したその先に黄白色の花をつける。花はガクが5裂し裂片は皮針形(上写真)。花の中心には副花冠と雄しべ雌しべが集まったずい柱がある(左下写真)。ツルを切ると白い乳液が出る。
 果実は袋果となり細長く先が尖り5〜7pで1〜2個ずつつく。
 種子は扁平で一端に綿状の白色の長い冠毛(下写真)をつけ風ににのって飛び散る。
 名前の由来はコバノカモメヅル(花は赤)の変種で白い花が咲くことによる。



 他のものに巻き付いて上る茎

写真 2005.8.2板畑

 幅が狭く先が鋭くとがり葉

写真 2005.7.30板畑