斗マス 
 斗マスには角型の方形枡もあるが、石黒では上の写真のような丸型の斗マスがほとんどであった。
 斗マスは主に米や豆を量る時に用いられた。斗マスをムシロの上においてで米や豆をあふれるくらいに入れて斗棒を縁にあてて滑らして平らにした。供出の俵を作るときにも斗マスで量って入れた。

民具補説−斗升


 桝の使用の歴史は大化前代にさかのぼるとされるが、公定桝が登場するのは織田信長の時代に至ってからといわれている。
 いわゆる京枡(10合桝)であり、これを豊臣秀吉が太閤検地で使用したことにより、全国的に広まった。その後、寛文9年(1669)に幕府は京枡への統一令を発している。 
(参照−国史大辞典)