方形一斗マス  
 石黒で現在、残っている一斗マスはほとんど円筒マスである。江戸時代から明治期まで一斗枡はすべて方形枡であったが精度が悪いことから大正時代に法令で使用が禁止されたためである。
 マスは人間が物差しと同様昔から用いてきた計量のための大切な道具であり、常に厳重な規制を設け検印の焼き版を押すなどきびしく取り締まってきた。※補説-斗桝
 しかし、実際には国の権力による改変、主に年貢とりたてのために容量が増大され続けてきた。  一升マスについていえば現在の一升の量は中国の漢の時代の十倍にもなっているといわれる。