カゴドオシ
               色々なカゴドオシ        目の細かいカゴドオシ
 ガゴドオシは重宝な用具の一つでどこの家にもあった。
 主に、小豆や大豆をハサで乾かしたものをバイで叩いて鞘と実(種子)を分ける時に使った。ムシロの上で叩いたサヤを入れて、カゴドオシの縁を両手で持って円を描くように動かした。
 また、中には、乾燥が足りずサヤが割れないものもあった。それを拾い出してカゴドオシの中に入れてもう一度乾かした。
 秋の陽ざしは太陽高度が低いため、樹木などにさえぎられて陽のあたる場所の移動が速いため、カゴドオシを動かすことにより、夕方まで日向に場所を変えながら乾かすことができた。
 その他、足踏み脱穀機でこいた籾に混じった稲穂を取り除くためにもカゴドオシを使った。
 また、カゴドオシの三方に紐をつけて、干し物竿に下げて乾かすこともあった。こうすると風通しがよくなるため乾燥が早かったのであろう。
 子供は、これを使ってスズメを捕まえるワナに使って遊んだ。

補説→カゴドオシとフルイ