アゼシメ                            


    アゼシメを使っての作業
 〔写真2006.6.14 大橋富治さん 91歳〕
  石黒ではアゼシメあるいはシモクと呼んだ。主に新田開発で田の畦を締めるために使った。その他、修復した道の路肩の土を締めたり盛った土を崩れないようにするためにも使った。(古いムシロを敷いて叩く) 地滑り地帯が多く天水田の多い石黒で水田の畔は新田づくりの要であった。
 用材はケヤキイタヤの素性がわるく割れにくい部分を使い、重さはいろいろであったが20sを超えるものもあった。板の広い面で力一杯土を打つので大きな音がした。
 子供のころ、遠くでアゼシメしている人の打ち下ろすアゼシメの動きと、伝わってくる音が一致しないことを不思議に思ったことを憶えている。
(指導−矢沢清吉)

補説→アゼシメ板とアゼシメ杵



資料→新田の畔作り