石黒村浄土真宗宗門人別御改帳(中一部略)  (田辺家文書)   用語の手引
 
   
 
 一 切支丹宗門御改めに付き村中人別下男
   女に至るまで入念相改め旦那寺印形取りこの度
   帳面に差し上げ候通り少しも疑敷者事も
   御座なく候 もっとも旦那寺本寺等迄も吟味
   仕り帳面記し申し候 若し脇より御法度の宗門
   と申す者御座候はば庄屋五人組如何様の
   越度にも仰せ付けられるべく候念の為判形件(の如し)
 
   天保十五年

  越後国刈羽郡
 石黒村浄土真宗人別御改帳

  辰三月
          弐冊
以下中間の諸頁は省略   
天保15年


越後国


石黒村


刈羽郡


浄土真宗


〇切支丹宗門御改帳


人別


旦那寺


本寺


吟味


〇御法度


円重寺
 
一 浄土真宗円重寺 旦那  重左エ門
               年三十三
              女房 
               年三十七
              母
               年六十六
              祖母
               年七十七
              女子 ちよ
               年十
              女子 つる                つる
               年五つ 
    〆六人 内 一人 男
          五人 女  
   
 一 浄土真宗円重寺  旦那      助九郎
                 年四十九
                女房
                 年四十四
                母
                 年七十  
                女子 わい 
                 年十三
                男子 助之蒸
                 年六つ 
                女子 やの 
   〆六人 内 二人 男    年二十
         四人女子 
一 浄土真宗円宗寺  旦那   重右衛門
                 年三十
                女房
                 年二十五
                母
                 年五十一
                祖母
                 年六十一
                次女 ろく
                 年二十
                弟 久吉  
                 年七つ
   〆七人内 三人男     信左衛門
        四人女      年三つ                 
                     
   
 一 浄土真宗円重寺  旦那   伝左衛門
               年 四十六
                女房
               年 四十四
                母
               年 五十三
             婿 婿 孫左衛門
               年 二十六
             嫁   女房
               年 二十五
             弟   平蔵
               年 二十
             女子 きよ 
               年 十七
             男子 嘉五郎
   〆八人 内四人男    年 十
       四人女
一 浄土真宗円重寺  旦那   弥三治
               年 四十七
               女房
               年 四十一
            男子  倉蔵
               年 五つ
一 浄土真宗円重寺 旦那    重助
               年 三十一
 
 
   
  広済寺
 

庄屋


高持


無田

無役


北条


普広寺


石曽根村


安住寺
 一 禅宗広済寺 旦那 作兵衛
              年六十五
              女房年六十九
              男子 長五郎
              年二十六
              嫁 女房
              年二十四
              男子 進蔵
              年 十九
              女子 とく
              年二十
               〆六人 内 三人男 
              三人女
一 家数 百六十五軒内 一軒 庄屋棟
              二十軒 高持棟
              百二十八軒 無田棟
              八軒    無役棟
一 人八百一人
     禅宗五十人内 二十二人男
            二十七人女
本寺越後国刈羽郡北条村普光寺
     同郡石曽根村
 四十四人 禅宗安住寺 旦那
  善根村


浄広寺(善根村)


高尾村


広済寺


〇御法度


奥印




 
  
 本寺越後国刈羽郡善根村浄広寺
      同郡高尾村
  六人 禅宗広済寺 旦那
 右の通り拙僧共旦那に紛れ御座なく候若し
 御法度の宗門と申す者御座候はば何成
 共罷り出で急度申し記し仕るべく候念の為奥印形くだんの如し
      天保十五辰年
           三月
            石曽根村
           禅宗安住寺 旦那
            高尾村
           禅宗広済寺
 右帳面の通り宗門入念相改め少しも相違
 御座なく候その為印形差し上げ申し候 以上
      天保十五辰年
           三月 
        備     考
  天保15年には、石黒村の家数は165軒で人口は801人であることもわかる。
 また、高持が僅か20軒、無田と称する水呑が128軒とは驚く。また、無役8軒とあるが、無役、つまり田畑を持たず賦役を負担しない農民が8軒とあり、



   
 
組頭

庄屋

代官所
 
        石黒村
           組頭 宇左衛門
           庄屋 重左エ門
       大肝煎
         山田禎助
 御代官所 
読み下し・用語手引き文責 大橋寿一郎