本文 №2   意訳文 (茶色文字下解説参照)  読み下し文
 
把(まぐわ)、钁(とうぐわ)、竹把(たけくまで)、(へら)、□桶(こえたご)、天秤棒、簀持籠(あじかもっこう)、駒掫(こまざらい)、鋤廉(じょれん)(えぶり)、捌(またぶり)、槌(つち)、□(かんじき)、橇(そり)間杭(まぐい)、連架(からさお)、蒲□(かまげ)、稲扱(いねこき)、(ふみうす)、□(からうす)、舂臼(つきうす)、挽磨(ひきうす)、杵□(きねひきぐ)、遣木(やりぎ)、泡□箕(あおりみ)、簸簾(ひるどおし)、絹□(きぬどおし)間簾(けんどおし)、板簾(いたどおし)→次^頁へ
 
まぐわ()、とうぐわ()、たけくまで(竹把)、へら()、こえたご(□桶)、天秤棒、あじかもっこう(簀持籠)、こまざらい(駒掫)、じょれん(鋤廉)、えぶり()、またぶり()、つち()、かんじき(□)、そり(橇)、まぐい(間杭)、からさお(連架)、かまげ(蒲□)、いねこき(稲扱)、ふみうす(碓)、からうす()、つきうす(舂臼)、ひきうす(挽磨)、きねひきぐ(杵□)、やりぎ(遣木)、あおりみ(泡□箕)、ひるどおし(簸簾)、きぬどおし(絹□)、けんどおし(間簾)、いたどおし(板簾)、→次^頁へ

○備考
※□は特殊漢字で一般の辞書にない
 用語解説
※□は特殊漢字で一般の辞書にない

馬鍬-まぐわ牛馬にひかせて打ちおこした田の土をかきならす道具→石黒では「まんぐぁ」と呼んだ。

钁-とうぐわ→頭部が鉄で木の柄をはめた鍬。頑丈にできているため木の根などを起こす時に使用する。

-へら→唐鋤(からすき)の先の方に突起した部分

□桶-こえたご→肥桶(こえおけ)→肥料桶(こえたご)、人糞などを入れて田畑に運び作物の肥料とする。石黒では「こえ桶」と呼んだ。他資料には天秤棒で運ぶ仕様の縄のついた桶の絵が描かれている。

簀持籠-あじかもっこう→簀、持籠共にモッコの意味。→民具編参照


鋤廉-じょれん-→土やゴミをかき寄せる道具。また、長い柄の先に竹製の小さな箕(み)のようなものを取り付けて土などを掬い取る用具。

朳-えぶり→
長い柄の先に横板を付けた鍬のような道具。土の塊を砕いて寄せる用具。
捌-またぶり→股になっている木の枝を使って作った農具で小豆の鞘をたたいて実と鞘を分けるために使う用具。石黒で「ベエ」と呼んだ道具であろう。→民具編参照

間杭-まぐい→植え付けの道具の一つ。田植え時につかう間隔を印す杭のことか。

連架-からさお→稲や麦を打って籾を落とす農具。まいぎね・くるり棒。

蒲□-がまげ→意味不明

碓-ふみうす-→てこの原理を応用して杵の柄の一端を足で踏んで穀物をつく道具。

□-からうす→固定された下臼と上臼をまわしてすり合わせてもみ殻を落とす農具。石黒で土臼(どうす)と呼んだものと同様なものであろう。→民具編参照

舂臼(つきうす)→餅つき臼と同じつくりで凹んだところに穀物を入れてつく臼。→搗き臼