本文 №3   意訳文 (茶色文字下解説参照)  読み下し文
 
(とおし)竹篩(たけふるい)千石篩(せんごくとおし)、箒(ほうき)ハネツルベナゲツルベ筒車(みずくるま)踏車龍骨車(りゅうこつしゃ)、蓑(みの)、笠(かさ)(ふご)、笊(ざる)石籠(じゃかご)葉口澪標(はぐちみょうぐい)等の破損に修理加え、毎日、田畑を見回り指図することが肝要である。
 さてまた、新田開発、地ならしが済んで
御検地
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とおし()、たけふるい(竹篩)、せんごくとおし(千石篩)、ほうき()、はねつるべ、なげつるべ、みずぐるま(筒車)、ふみぐるま(踏車)、りゅうこつしゃ(龍骨車)、みの(蓑)、かさ(笠)、ふご()、ざる(笊)、じゃかご(石籠)、はぐちみょうぐい(葉口澪標)、等の破損に修理を加え
 用語解説
簾-とおし→不詳

-たけふるい→竹で底の目を編んだ篩のこと。石黒で「かごどおし」と呼んだ用具のことであろう。

千石篩-せんごくとおし→ふるいの一種。傾斜した線網の上端から搗いた米を流し落として不稔米をよりわける農具。江戸時代から使われた。

はねつるべ→
柱に上に横木を渡して一方の端につけた石の重みを利用して水をくみ上げる仕掛け。

なげつるべ→
つるべ(桶)両端に縄をつけて二人が向かい合って各々が一方の縄をもって桶を水中に投げ込み水をくみ上げる仕掛け。

龍骨車-りゅうこつしゃ→農業用水を低地の用水路から汲み上げ、高地の水田に灌漑 せしめる中国より伝来した木製の揚水機。

筒車-みずぐるま→
水の流れを利用して水車を回転させて水をくみ上げる仕掛け
踏車-ふみぐるま→足踏み式の小型の水車で揚水・排水に使う。
籮-ふご→
物をいれて天秤棒で運ぶための縄ひものついた篭=畚(ふこ)

石籠-じゃかご→
竹または鉄線で粗く円筒形に編んだかごに石を 詰めたもの。河川の水流制御や護岸などに用いる。

葉口澪標-はぐちみょうぐい→
澪標-みおぐい→通行する船に水脈や水深を知らせるために立てる杭。※「葉口」は「羽口-堤防の斜面」のことではなかろうか。

御検地-ごけんち→土地の境界を正し、その面積を測定して反別を定め、耕地の地味の位(上・中・下・下下)を査定して石高を査定する。その他、屋敷地の調査もして村の総面積、総石高も検定する作業。江戸時代に収租の元となる重要な作業。