ウンリュウヤナギ
 
 
暮らしとの関わり
 石黒では出会ったことはない。
 柏崎市街地では、希に庭や工場の敷地に植えられたものを見かける。
 名前の由来は、幹、枝がよじれながら伸びる姿から、雲に乗って天に舞い上がる龍の姿をイメージしたものであろう。
 観察してみると、枝の先端などまるでツル植物のようであるばかりか、葉にいたるまでねじれているのだから実に個性的な木である。
 とはいえ、見方を変えると、石黒言葉で「うんだらけた」ような枝葉の姿は、「やばしい」印象を受けてしまう木ともいえよう。
 しかし、枝には光沢があり、寒さが増すにつれ赤みがかった美しい色合いに変わるという。
 随分、以前に何度か見た、活花に使われていたよじれた植物はこのウンリュウヤナギであったことが今にして初めて分かった。今後観察を続けたい。

写真 2018.5.15 田塚


             枝と葉のようす
写真2018.5.16 新田畑

              花期


写真 2019.4.14 田塚

解 説
ヤナギ科
 中国中北部、朝鮮半島原産の落葉高木。日本では公園や庭園に植栽されている。雌雄異株で日本に植えられているのは殆どが雄株。
 開花は4~5月で葉の展開とともに開花する。雄花序は長さ2~2.5㎝の円柱形。雄しべは2個で、は黄色。
 高さは3~20mほど。幹の直径は60㎝に達する。1本立で幹、枝、葉ともに曲がりくねって伸びることが特徴。
 名前の由来は、幹、枝、葉が、ねじれながら上に伸びていく様子を雲竜にたとえたものであろう。



       樹形

写真 2019.4.14 田塚

       枝の先端
写真 2018.5.16新田畑

      若葉の表裏

 
写真 018.5.16 田塚

        花

写真 2019.4.14 田塚