|
う | |
ばばさ、まぁ、おらぅちのウグイス餅を しとつ喰って みてくんなさぇ (鶯の色に似ている事から) |
おばあさん、まぁ、うちのアワ餅を一つ食べてみてください |
おめぇさんどこ、うさぎっこを えらんかぇ | お宅、ウサギの仔いりませんか |
おらちは、あした、うすしきしてもらうって がんだえね |
私の家は、明日、籾すりをしてもらう予定ですよ |
ほんに、あの うすらばかがなえ | 本当に、あのおろかものがねえ |
なんだか、きょは腹がうすらえてよで、かなねぇて | なんだか、今日は腹が少し痛いようで、かなわないよ |
あこの沢はうすらっきびがわりどこだてぇ | あそこの沢は少しばかり気味の悪いところだよ |
じさ、うそかけ(おそかけ)へえて いぎゃっしやえや | おじいさん、藁で作った冬道用の履き物の一種を履いて行きなさいよ ※衣食住の衣・民具編参照 |
あらぁ、うそこきだ | あの人は、嘘つきだ |
そんげぇん、うそのこけだえね |
そんなの、真っ赤な嘘ですよ |
きょは、玉ぶちうそんこで しょて (嘘ごと) |
今日は、ビー玉遊び賭けないでしようよ |
おまえは歌上手でやったすけ、うたうたえになれそだのう | あなたは、歌が上手だから、歌手になれそうですね |
バサの えっしゅうきは、うちっこで やったえね | 祖母の一周忌は、内々でやりましたよ |
なんだか、山が うっすら えろづえて きたようだのう (古語→ウッスリ) |
なんだか、山が薄く色づいてきたようだね |
そんげぇに、うっせぇ〔こやかましぃ〕こと えわんでも いいねぇか |
そんなに、うるさいことを言わなくてもいいではないか |
きょは、ばかに あっついすけ、オジサんどこへうつわを持ってえってやれや |
今日は、ひどく暑いから、おじいさんのところへ団扇を持って行ってあげなさい |
ばさ、うどぜぇしたすけ、くっていぎゃっしゃい | ばあちゃん、ウドのおかずをつくったから、食べていってください |
うぬらが、なにこきゃがる | てめぇらが、何を言いやがる |
でぇくさん、うねあげはえつだね | 大工さん、棟上げはいつですか |
きんなから、うねたが えたくてね |
昨日から、胸が痛くてね |
あの杉の、うらんぼこが枯れたなえ (古語→ウレ→末) |
あの杉の木の先が枯れたね |
アニが戦争から けぇって来た時は、ほんんに オラ うるしかったてえ |
息子が戦争から帰って来た時は、本当に私 うれしかったですよ |
木のうろに、モモンガァが巣を作っとぉう | 木の空洞に、ムササビが巣を作ったよ |
でぇこうろのいだかえ | 大根、間引た〔うろぬいた〕かね |
川向こうの田のうわぐろに、いいゼンメェが出る がんだがな え (上・畔) |
川向こうの田の上畦に、立派なゼンマイが出るのだがね |
糸がうんだらけて〔ふんだらけて〕、どうにもならんて |
糸がもつれて、どうにもならないですよ |
飲み過ぎて、うんだらけてえるんじゃねぇて |
(酒を)飲み過ぎて、ぐでぐでになっているんじゃないよ |
せんせ、うんどばへ出てええですか | 先生、運動場へ出ていいですか |