ツタウルシ
暮らしとの関わり
 石黒では、所々で見かけるがナツヅタよりは少ない。
 とくに、子供の頃、触るとかぶれるということは聞かされていなかった。また、ツタウルシによってかぶれたという話しも聞いたことはない。しかし、図鑑の解説には、人によっては、ひどいかぶれを発生するとある。
 石黒では、ナツヅタの紅葉はごく稀にしか見られないが、ツタウルシは美しく紅葉するものが多い。〔右上・下写真〕
→参考写真

〔上写真2006.6.14上石黒・右上2005.10.28板畑・右下2005.12.4落合〕


             地面を這う幼苗
写真20009.5.9下石黒 記録的小雪

                若葉-1

写真2013.4.29下石黒
     ツタウルシの紅葉

撮影日2007.10.12落合

   高くはいのぼるツタウルシ〔約6m〕

撮影日2007.10.12落合〔背景−扇欅〕

              果実期
写真2015.9.29北条
           気根

撮影日2005.7.30落合


解 説
ウルシ科
 北海道から九州の各地の分布する落葉蔓植物。有毒植物。雌雄異株
 気根を出して他の樹木の幹をよじ登る(左下写真)。地上をはうこともある。樹皮は黒褐色。
 葉は互生しウルシの仲間では三枚の複葉は本種のみ。頂頭葉は短柄があるが側小葉はほとんど無柄で(下写真)長さ5〜15p、幅3〜9p。葉裏の葉脈の分岐点に褐色の毛がある。
 秋には紅葉する。〔上右写真〕
 花期は5〜6月、葉の付け根から花序を出し黄緑色の小さな花を多数つける。花序の長さは3.5pと葉に比べて小さい。 
 ガクは5裂し、花弁は5個、雄花には5個の雄しべがあり、雌花には小形の5個の雄しべと子房が1個ある。
 種子はヤマウルシヌルデに似る。〔上右写真〕
 名前の由来はツタに似たウルシの意味。



       若葉-2
撮影日2013.4.29下石黒

    柄がある頂頭葉

撮影日2005.7.30落合

     ツタウルシの紅葉

撮影日2007.10.12落合
写真2017.10.4下石黒(背景-城山)

       雌花

撮影日2008.6.11下石黒

      果実
写真2015.9.28北条