ニシキギ(植栽) | |
暮らしとの関わり 石黒ではコマユミは普通に見られるがニシキギは自生していない。市街地周辺でも自生は見られないが、高速道の法面に半自生の状態のものが見られる。 庭や家の周りに植栽されたものは所々で見られる。 筆者は石黒の庭に植えたものが1.5mほどに成長したが、冬囲いが必要なことが分かりコマユミに植え替えた。どちらも粘りの少ない木であるが雪にはコマユミの方が強いようだ。 また、秋の紅葉も石黒で同じ場所での比較であるがコマユミの方がよく紅葉した。これはその人の好みであろうが、庭木として、枝の翼は珍重される反面、樹形がすっきりしないという短所でもあるように筆者には思われる。 写真2014.10.16藤井 夏の頃 写真2012.8.10藤井 果実の熟成の様子 写真2011.10.25藤井 紅葉の頃 写真2015.11.3上藤井 冬の様子 写真2015.2.1藤井 冬芽 写真2015.2.1藤井 |
解 説 ニシキギ科 北海道から四国、九州の落葉樹の林床や林縁に生える落葉低木。庭木や生垣としても植栽されることも多い。 高さ1〜3m。枝に硬いコルク質の翼をもつ。翼があることによりコマユミと区別される。 モミジと並んで代表的な広葉樹である。 葉は、対生し短い柄をもつ(下写真参照)。縁には細かい鋸歯があり、長さ4〜6p、幅1.5〜3p。 花期は5〜6月、花は淡い黄緑色でガクは上部が4裂し、花弁は4個、縁には鋸歯がある。雄しべ4戸、雌しべは1個、花序の柄は1〜3p。 果実は、さく果で1〜2の分果。 分果の長さは5〜8mmの楕円形。10〜11月に熟し、熟すと裂果して橙赤色の仮種皮に包まれた種子が現れる。 冬芽の頂芽は長さ3〜5mmの長卵形。 名前の由来は紅葉を錦にたとえたもの。 花序 写真2011.5.21藤井 葉の大きさとつき方 写真2012.10.2藤井 枝につく翼 写真2012.8.14藤井 紅葉のころ 写真2015.11.3上藤井 翼のついた枝の断面 写真2015.2.1藤井 |