ウキヤガラ | |
暮らしとの関わり 石黒で未だ出会っていない。 上の写真は畔屋集落奥の用水池で撮った。水中に生える植物では最も大型の草の一つであろう。 アブラガヤに似ているが、こちらは根茎に塊根を付けるとのことである。近日中に、訪れて観察したいと思っている。 今日〔2012.7.16〕早朝、ウキヤガラの自生する池を訪れ根茎の撮影をした。自宅を自転車で4時半に出て現地に着いたのは5時少し前であった。 そこからは、眼下にチョウトンボの生息する池が見渡せる。→画像 〔今は、チョウトンボ発生の最盛期だ。もう少し日が高くなると賑やかな飛翔がみられるであろう。〕 写真2012.6.15畔屋 花期 写真2012.6.15畔屋 花冠 写真2012.6.15畔屋 根茎の様子 写真2012.7.16畔屋 花期を過ぎた頃の穂 写真2012.7.16畔屋 |
解 説 カヤツリグサ科 北海道から九州の沢沼地の水中に生える大形の多年草。 根茎は泥中で横に長く伸び所々から茎を垂直に立てる。末端にクワイ形の根茎をつける。根茎は後に黒色となり質は堅い。 茎は直立し3稜形〔下写真〕で光沢があり、高さ1〜1.5mほど。基部は球状にふくれる。 葉は茎上に互生し線形で幅は広いものは1pを越える。基部は筒状となり茎を包む部分は斜め切り形〔上の下写真〕。 花期は5〜8月。茎の先端に花序をつける。花序は3〜8個の枝をつけ葉状の包は2〜4個。小穂は長楕円形で長さ1〜2p、幅6〜8oほど。色は褐色で鱗片は膜質で長楕円形、中脈は緑色。雌性先熟。 そう果は長さ3.5〜4oで7〜10月に熟す。果の形と色は、倒卵形で正3稜形、はじめ白色だが熟すと黒褐色となり光沢がある。刺針は6個、果よりも短い。 名前の由来は「浮矢幹」で冬に枯れると水に浮くことによる。 茎上部に多くつく葉 写真2012.6.15畔屋 花柄断面〔3稜形〕 写真2012.6.15畔屋 茎基部のふくらみ 写真2012.7.16畔屋 花期後の小穂 写真2012.7.16畔屋 |