タニソバ
暮らしとの関わり
 石黒では希に見かける植物の一つである。今まで植物の撮影をしてきて今日(2009.9.14)初めて出会った野草である。 
 しかし、今までミゾソバヤノネグサと思いこんで注意して見なかったのかも知れないが、葉柄の特徴などからタニソバと同定した。
 タニソバにしては葉柄が長いようにも思われるが今後留意して観察してみたい。〔日本原色雑草図鑑の解説には「葉の柄は長い」とあるので間違いないと思う〕
葉や茎の紅色が美しい。

上写真2009.9.14上石黒


           茎の下部の様子

写真2009.9.14上石黒

    紅色を帯びた茎と節にある肉質の逆毛

写真2009.9.14上石黒
     

解 説
タデ科
 北海道から九州の野原や山地の湿地に生える一年草
 茎は下部が横に伏して後に上を向きよく枝分かれする。高さ30p〜50p。通常紅色を帯びる。(上写真)節部にはやや肉質の逆毛がある〔左下写真〕
 葉はのある柄が茎を抱き基部は耳状となって〔下写真〕互生し三角形で先は尖り長さ1〜5pほど。葉裏にはレンズ形小腺点がある。時にはやや肉質の毛がある〔下写真〕
 秋に8〜10月に枝の先や葉の脇に沢山の小花を球状につける〔下写真〕。花は白色で紅色を帯び花柄には腺毛がある。ガクは4裂し下部は短い筒状で長さ2oくらい。花弁はない。雄しべは6〜7個でガクより短い。子房は楕円形で花柱は二股となる。
 そう果は黒色でレンズ状卵形で下部が壷型をした宿存ガクに包まれている。
 名前の由来は谷の渓流のそばに生えるソバという意味



       花のつき方

写真2009.9.14上石黒

   葉柄の耳状の下部

写真2009.9.14上石黒

    葉裏の腺点と毛

写真2009.9.14上石黒