オトコヨモギ
暮らしとの関わり
 以前、石黒での板畑で出会い、オトコヨモギとして掲載したものはイヌヨモギであった。本ページのオトコヨモギは市内の海岸で出会ったものである。
 上の写真は柏崎海岸の防砂林近くの草地で撮った。根元にはハマゴウの姿が見られる。
 日本には現在三十数種のヨモギが自生しているといわれるが、石黒でも数種のヨモギが見られ、筆者には未だそれらの区別が確実にはできない。
 石黒にも、オトコヨモギも自生しているのであろうが、未だ確認していない。今後、留意して観察したい。
  
写真2012.8.23 裏海岸


             横からの草姿
写真2012.8.23 裏海岸

       花序をつけない茎の葉

写真2012.10.8笠島海岸

                頭花

写真2012.8.23 裏海岸

解 説
キク科
 日本全国の各地の日当たりのよいに生えているほとんど無毛の多年草
 茎は高さ50〜100cmで茎の上方で分枝する。ヨモギよりも草丈は低い。(花をつけない茎は低い)
 葉は互生(上写真)、へら状またはくさび形で基部は狭く全縁、上端は不規則に切れ込む。
 花をつけない茎の葉長さ3.5〜8cmのへら形で上半分に切れ込みがある(左下写真)
 上の葉は小形で線形で全縁のものが多い(上写真)
 花期は8〜11月。枝上に多数の淡黄色の小形頭花をつけ、円錐状花序となる。頭花は卵形で径2mm、総包は緑色、外片は小形、卵形で先は鋭く、内片は楕円形で先は円形。
 そう果は長さい1mm足らず。葉のかたちは変化に富む。
 名前の由来は漢名の「牡蒿-おすよもぎ」で、種子が小さいために無いものとして雄ヨモギ→「男ヨモギ」とつけられたものとされる。



   花序をつける茎の葉
写真2012.10.8笠島海岸

    円錐状の花冠

写真2012.8.23 裏海岸