イヌヨモギ
暮らしとの関わり
 イヌヨモギの存在はこの歳になるまで知らなかった。石黒ではあまり見かけない植物である。
 イヌヨモギと呼ばれることから、食用にも薬草にもならない草なのであろうが、秋の花の風情はヨモギよりも数段優れている。
 山道の傍らの斜面に上の写真のように斜めに、たくさんの花穂を出している様子は人の目をひく。

(写真上・右下2005.10.1上石黒 右上2005.10.2上石黒)


            草姿

写真2005.10.1上石黒
解 説
キク科
 北海道から九州までの各地のやや乾いたところに生える多年草
 地下茎は太く、長く伸びない。
 花のある茎の高さは30〜60p。花をつけない茎は短くロゼット状に葉をつける。
 下部の葉は互生し長さ3〜10p、幅1.5〜4p(写真右上)。上部の茎の葉は互生し長さ4〜9pでさじ形で縁には深い鋸歯がある。
 花期は8〜10月。花は頭花で径3oの球形で下向きに咲き細い柄がある(上写真)。(花はオトコヨモギよりやや大きい)総包は無毛で外片は小さく花冠には少し毛がある。
 そう果は長さ約2o。
 名前の由来は役に立たないヨモギの意味。