キンガヤツリ
 石黒では、いまだ出会わない。
 上の個体は市街地の裏浜の防波堤の陸側で撮った。
 先日(26日)の午後、図書館での古文書講座が終わり、館外に出ると、待望の秋の到来を感じる涼風が心地よかった。
 自然、足は裏浜に向かっていた。武道館の後ろの道路を越えてクロマツの防砂林をくぐり抜けると防波堤に西日をうけて黄金色に光る草が見えた。近づいてみるとカヤツリグサの一種で初めて出会った種である。
 帰宅して調べてみて、キンガヤツリかホソミキンカヤツリか迷ったが、小穂が花軸にほぼ直角についていること、花序枝の長さが5p以下であることからキンカヤツリと同定した。
 確信が持てないので、是非、詳しい方のご指導を仰ぎたい。

写真2013.8.26 市街地裏浜


         ワルナスビ(右)と共に

写真2013.8.26 市街地裏浜

             花の大きさ
写真2013.8.26 市街地裏浜

       果実期になると茶色を帯びる
写真2013.8.26 市街地裏浜

解 説
カヤツリグサ科
本州から沖縄に分布する一年草。おもに、水田の周り、河川敷、海岸などに自生する。帰化植物で各地で自生地を広げている。  原産地は不明。
 茎の高さは20〜60p。茎は、
高さに比して太く基部が膨らむ(下写真)
 葉は、下部に束生し幅は5〜
mmで、茎の先端には数個の長い包葉がある(左下写真)
 花茎の先端からは5〜10個の花軸が出て多数の小穂をつける。小穂は花軸にほぼ直角に(上写真)ブラシ状につく。
 花期は、8〜10月。花茎は三稜形だがは鈍角(下写真)
 花序につく小穂はつぼみの内は緑色だが開花とともに黄色を帯びて金色にも見える。
 しかし、果実期になると花序が茶色となるものもある(左下写真)
 名前の由来は花序につく小穂が黄色く金色にみえることによる。
別名ムツオレガヤツリ。



   茎の基部のふくらみ
写真2013.8.26 市街地裏浜

    稜のある花茎
写真2013.8.26 市街地裏浜