ホソバアキノノゲシ | |
暮らしとの関わり ホソバアキノノゲシは石黒では「うまごやし」と呼びアキノノゲシと区別しなかった。 現在もアキノノゲシ同様、石黒では普通にみられるが、アキノノゲシの方が多い。 筆者の子どもの頃には、どこの家でも食肉用(正月のご馳走)飼いウサギがいたので、その餌にする草を採るのは子どもの役目だった。 アキノノゲシ類はウサギのエサとして最適であった。そのほかエサとなる草は多くあったが、最もウサギの好む草であると信じていた。その他、ハナニガナやクズの葉なども採った。 (上写真2007.9.5下石黒 右上2011.8.29上石黒) 基部の葉に見られる裂片(右はアキノノゲシ) 写真2008.6.9落合 夏のホソバノアキノノゲシ 写真2006.8.1寄合 松沢川 . 花期へ 写真2011.9.21寄合 花 写真2011.7.25上石黒 国道353沿い 花期 写真2011.7.25下石黒 果実期 写真2011.10.20寄合 |
解 説 キク科 各地の山野や道端に見られる越年草。 茎は直立し高さ50〜150p、なめらかで毛はない。 葉は互生し、形は、幅の広い披針形で羽状に裂けることはないがときには基部の葉が1〜2片に裂けていることもある。 葉の長さは15cmほどで縁に細かい鋸歯がある。 花期は8下旬〜10月。梢の先に円錐状の花序をつけ多数の淡い黄白色の頭状花をつける(上写真)。花は日中のみ開き夕方にはしぼむ。花の直径は2cm余りで15個ほどの舌状花がある。 総苞は長卵形で総苞片は下の苞片は卵形で上のものは線状楕円形で緑色(上写真)。 そう果は黒褐色で冠毛は白色。 名前の由来は葉が分裂せずに細長いことによる。 (※アキノノゲシの変種としてとくに区別しないこともある) |