ヒメシロネ
暮らしとの関わり
 石黒では、シロネとともに希な植物の一つである。HPの植物撮影を始めて初めて出会った。
 昨日(2009.6.3)に2年ぶりに訪れ、茎、根の写真を撮影した。個体数が2年前に比べ若干減少しているように思われた。夏には花を忘れずに撮影したい。
 2009.8.21に、花の撮影に出掛けた。草丈は1m近かったが、意外に小さい花で驚いた。
 今のところ私はヒメシロネの石黒での自生地を他には知らない。
 その後、2009年秋に訪れると、この自生地脇の田が耕地整理されてヒメシロネが自生していた場所もほとんど掘り起こされて大きな畔に変わっていた。
 しかし、翌年(2010)の6月に訪れると絶滅したと想ったヒメシロネが畔下の沢付近に数本が残っていたのを見つけた時には嬉しかった。
 これとまったく同様な経験を2010年に上石黒のタコノアシの自生地でも経験した。
 どちらも石黒では絶滅危惧種であるが、その生命力の強さには驚くと共に安堵していてる。
 
写真2007.10.4 寄合   右上2009.8.21寄合 


         鋭く尖ったガクと花

写真2009.8.21 寄合

             草全体の姿

写真2009.6.3 寄合

       
  茎の上部が枝分かれする

写真2009.8.21 寄合

     白い地下茎の節から出る多数のヒゲ根


写真2009.6.3 寄合

解 説
シソ科
 北海道から九州の山間の湿地に生える多年草
 地下茎は白色で節には多数のヒゲ根が出る。(右下写真)
 茎は四角形で細く滑らかで直立し上方はしばしば分枝し高さ30〜70p。
 葉は細長い皮針形から長楕円形皮針形で対生しほとんど柄がなく、光沢があり長さ4〜8p、幅5〜15o。縁には鋭い鋸歯がある。上部の葉はやや小さくなり、鋸歯はゆるやかであるが下部は大きく切れ込むこともある。(下写真)
 花期は8〜10月。葉の脇に小さな白い唇形花を数個ずつ密集してつける。ガクの長さは4oで中ほどまで5裂し裂片は三角状披針形で先はトゲ状にとがる(左下・上写真)
 花冠は短い筒状で径約5mm 上唇は直立して先は浅く凹み、下唇は3裂して平らに開く。
 雄しべ2個、花柱は花冠よりも長くつきだし先は2裂する。
 分果は長さ約1.5o。
 名前の由来は小形のシロネの意味。



     四角形の茎

写真2009.6.3 寄合

     茎の節の毛

写真2009.6.3 寄合

下部と上部の葉の鋸歯の比較

写真2009.8.21 寄合

    葉裏の腺点

写真2009.6.3 寄合