ハマエノコロ | |
暮らしのと関り 一昨日、鯨波の海岸の鬼穴付近の岩上にエノコログサが生えているのを見て、「エノコログサがこんなところに」と半ば見過ごしてしまうところであったが、幸い3枚ほど写真を撮っておいた。 その時、その穂の短さから、「エノコログサと別種ではないか」、という予感が一瞬、頭をよぎったからである。 しかしその時、筆者の心をとらえたのは、上写真の前方岩の先端部小さく映っているハマボッスが、岩上に生えてよく果実をつけている姿でありそちらの撮影を念を入れていたのだった。 今、写真の整理をしていると、果たして「ハマエノコロ」と呼ばれるエノコログサの変種であることが分かった。 近日中にもう一度訪れて細部の撮影をしたいと思っている。 考えてみるに、このハマエノコロに写真のような岩上で出会ったことは幸運であった。これが道端などでであったら関心を持つこともなく、ハマエノコロとの出会いに恵まれることはなかったかも知れない。まさに相手が人であれ草であれ、「出会い」とは単に出会うことではなく、相手にじっくりと向き合うこと、つまり汝として向き合うことである。 写真2012.9.8 鯨波 鬼穴付近 岸壁のハマエノコロ 写真2012.9.8 鯨波 円座形の全体の姿 写真2012.9.8 鯨波 |
解 説 イネ科 エノコログサの変種で、海岸または海に近い草地に生える一年草。エノコログサに比べて全体が小形で、高さ10〜20cmほど。 茎は直立するか斜上して円座形の株をつくる。穂は短縮して楕円形または長楕円形となり、2〜4cmで 直立し下垂することない。 7〜9月が花期で穂を出して秋まで残る。小穂の形もエノコログサと同じように緑色であるが時には赤紫色を帯びる。 この種は、エノコログサが海辺に生え、その環境に適応して草丈が短縮したものと考えられている。 名前の由来は、浜に生えるエノコログサの意味。 岩上の個体 写真2015.7.10笠島 花穂のつき方 写真2012.9.8 鯨波 根 写真2012.9.8 鯨波
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