ゴマナ
暮らしとの関わり
 石黒ではシラヤマギクユウガギクなどと一緒にして「ヤマギク」と呼んだ。
 ゴマナは他に比べて大型で茎が直立して堂々とした枝振りのものが多い。大きなものは大人の背丈ほどもある。葉や茎も硬くざらつき強靭でヤマギクの王者の風格がある。
 シラヤマギクと似るが葉の形がシラヤマギクは長いハート形、茎がつやつやしている、花が大きいなどで区別できる。
 晩秋の頃になつても種子が花のように見えるゴマナに出会うことがある。

(写真上・右上2005.9.17落合 )



           つぼみ〜開花


          

写真2007.7.30 - 9.17 大野

写真2008.9.22板畑 嶽

              花の拡大

写真2008.9.22板畑 嶽

           ブナ林沿いのゴマナ
写真2009.9.14上石黒

          葉のつきかたと形

写真2009.5.8寄合
解 説
キク科
 本州の山地の道端や林の縁など日当たりのよいところにに生える多年草根茎は太く横にはう。
 茎は、高さ100〜150p。茎の表面には細かい毛がある(左下写真)
 葉は互生し先がとがった楕円形で粗い鋸歯がある(左下写真)。短い柄をもち長さ13〜19p、幅4〜6pで両面に短毛がありざらつく。
 花期は9〜10月。枝分かれした茎の先に小形の頭花散房状に無数につける。頭花は径1.5p舌状花は白色、中心花は黄色でともに冠毛がある〔左写真〕。
 花はそれほど小さくはないが草姿が大型のため小さく見える。
 そう果は毛があり腺点がある。
 名前の由来は葉がゴマに似ていて食べられることによる。



        幼苗


写真2009.5.8寄合

       花期前
写真2010.8.1寄合

        そう果


写真2009.11.6大野
       
     茎の細かい毛

写真2009.5.8寄合