ブタナ | |
暮らしとの関わり 石黒では殆ど見かけない。 柏崎市の市街地、とくに海岸よりの地域で多く見られる。花は長い花茎を伸ばして多くの花を付けている姿は美しく園芸種のように思われるほどだ。 柏崎市街地で大きな群生も見られる。→写真クリック ブタナという名前は、その整った姿と美しい花に似つかわしくないように思われる。(とはいえ、これもブタに対する偏見だが・・・) この名前については、牧野図鑑に、「日本名ブタナはブタクサや米国のpig weed〔ひゆ科〕と紛らわしくあまりよい名とはいえない」とある。 写真2012.5.26松美町 幼苗 写真2012.5.26 松美町 写真2018.10.28 松美町 葉の形 写真2012.5.26松美町 花期の群生 写真2011.6.25松美町 海岸の個体 写真2013.6.11裏浜 果実期の群生 写真2012.6.18田塚 根 写真2012.5.26松美町 |
解 説 キク科 北海道、本州、九州に分布。 ヨーロッパ原産の帰化植物。多年草。日本には昭和の初めに帰化した。要注意外来植物。 ロゼット状の根生葉があり地面に密着して生える。 根は白色で太く直下する(左下写真)。 葉は長楕円形で5〜20pで縁には不規則の深い鋸歯がある。全体に毛が密生している。 花期は5下旬〜9月ごろ。花茎を次々とのばし時には枝分けをして先端に頭花をつける。花茎には葉はない。 花の直径は2,5〜4pほど。頭花を包む総包の長さは1.5〜2,5pで毛はない。多数の黄色い舌状花がある。 ソウ果はコウゾリナに似て長い円柱形で先端は長いくちばし状となるが頭花の周辺部にできるソウ果はくちばしは短いか全くない。 冠毛は2列に生じ、白く内側の毛の方が長い。 名前の由来は、フランス語で「ブタのサラダ」を意味するSalade de poreからブタナとなったという説と豚の飼料とされたことによるとの説がある。 また、「タンポポモドキ」の別名もあるという。 葉の毛 写真2012.5.26松美町 つぼみ 写真2012.5.26松美町 総苞片 写真2012.5.26松美町 そう果-1 写真2012.6.18田塚 そう果-2 写真-2019.6.9 松美町 種子 写真2013.11.2松美町 |