ベニバナセンブリ
暮らしとのかかわり
 石黒で出に会ったことはないばかりか、柏崎市街地でも今日〔2014.74〕初めて出会った。場所は下藤井の高速道近くの農道であった。
 遠目にはムシトリナデシコのように思われたが、開花の時期も過ぎた筈と近寄って見ると初めて見る植物であった。
 帰宅後、WEB上で調べてみるとベニバナセンブリかハナハマセンブリのどちらかということが分かった。
 両者は酷似するが、次の点からベニバナセンブリと同定した。
 @根生葉らしいものが見られる。
 A葉の縁が波うっている。
 B花粉の形がラグビーボール状である。
 C花の色が濃い。
 今後も観察を続けたい。いずれにせよ、柏崎では未だ少ない帰化植物であることは確かであろう。
 噛んで見ると大変苦いが苦さはセンブリに比べやや劣るように感じた。

写真2014.7.4下藤井


             茎と葉の様子


写真2014.7.4下藤井

          裏側にそれ返り波打つ葉
写真2014.7.4下藤井

           根生葉と葉の3脈
写真2014.7.4下藤井

解 説
リンドウ科
 ヨーロッパ原産の帰化植物。大正年間〔1912-1926〕に薬用植物、または観賞用として渡来し最近、本州中部以西で野生化がみられる。二年草
 茎の高さは20〜50pで、断面は四角形で角はまたはとなる〔左下写真〕。葉ともに無毛。
 葉は対生し、少し光沢があり先は鈍頭であるがやや先が尖る。葉柄はなく茎を抱く〔左下写真〕。葉の両側が裏側に反り返り波うつ。 葉脈は3脈あり、中央脈は表面がくぼみ裏面に突出する〔左下写真〕
 花期は6〜8月。やや濃い桃色の花をつける。花の径は10〜13mmで平開し、雄しべは4個で花糸は白くヤクは黄色。
 ガク片花筒の長さの半分ほどある。
 果実はさく果で熟すと先が3裂し小さな種子を散布する。
 



       花の形-1
写真2014.7.4下藤井

      花の形-2
写真2014.7.4下藤井

       花粉の形 
撮影2014.7.6