アメリカアサガオ
 先日(2021.9.15)、近くの散歩道沿いの草むらに小ぶりのアサガオの花が見られたので一花摘んで帰った。
 WEB上で調べてみると「アメリカアサガオ」と呼ばれる帰化植物であることがわかった。今まで20年にわたり故郷石黒及び市街地周辺の山沿いや海岸は、ほぼくまなく歩いたつもりであるが本種とは初めての出会である。
 ちなみに、故郷石黒では集落周辺の農道沿いで同属のマルバルコウソウの花に数か所で出会っている。この花は子どもの頃に栽培して楽しんだ花であり、現在野生化したものに出会うと懐かしい気持ちになる。
 何はともあれ、歳と共に行動範囲が狭くなってきたこの頃、人であれ植物であれ、地球という星に乗り合わせた生き物との新たな出会いは真にうれしい事である。

 写真 2021.9.15 藤元町


           花期の様子
写真 2021.9.15 藤元町

           茎と花序の様子
写真 2021.9.19 藤元町

   花の大きさ  向かって左は直径約3.5㎝
写真 2021.9.15 藤元町

    ハマヒルガオ(左)との花の大きさ比較
写真 2022.8.22 藤元町

      成熟していく果実と種子の様子

写真 2021.9.30 藤元町

       庭に植えたアメリカアサガオ

 写真 2023.9.9 松美町

     果実期 ※右の葉はヤブツルアズキ
  写真 2021.9.30  藤元町


解 説
ヒルガオ科
 全国に分布を広げつつある一年草。江戸末期に観賞用として輸入された。(現在野生化しているものは敗戦後に穀物に混じって渡来したといわれている)
 茎はつる性で分岐する。
 葉は互生し心臓形で3~5裂し長い柄をもつ。茎や葉裏には長い立毛が見られる。(左写真)
 花期は7~10月。葉のつけ根に短い柄のある花序を出してロート状の花をつける。花冠の直径は3㎝ほどで小さい。花の色は青系統のものが多く見られるようだ。
ガクの先端が花期に外側に反曲することが特徴。(下写真)
 果実は短柄があって球形で無毛、または立毛があり3室で6個を形成する。
 名前の由来は熱帯アメリカ原産であることによる。



     幼苗₋双葉の頃

写真2023.5.25 松美町

    葉の形と表裏

写真2021.9.15藤元町

     つぼみの様子

写真2021.9.15藤元町

     花の大きさ写真2021.9.15 藤元町

    蕊(しべ)の様子
写真2021.9.19藤元町

  先が反りかえるガク裂片
    園芸種のアサガオと比較
写真2021.9.15藤元町

   しぼんだ花の様子

写真2021.9.15 藤元町


    果実の中の種子
写真2021.9.30藤元町

        種子
写真2021.9.30藤元町