ウスバシロチョウ | |
暮らしとの関わり 石黒では5月下旬から6月に多く見られるチョウである。フワフワ、スイスイと風に乗って飛ぶように見える。ハルジオンなどの花に多く集まる。 参考写真→ケナシヤブデマリとウスバシロチョウ 羽は右上写真のように近くで見ると薄くすけて透明感があり美しい。しかし、遠目には鱗粉の落ちたアゲハのようにも見える。 ちなみに、ウスバシロチョウは約150万年前に始まった氷河期を生き延び繁栄した珍しいチョウだという。胴に密生した毛は氷河期の酷寒から身を守った名残であろうか。 〔写真上 2006.6.7.下石黒〕 撮影日 207.6.4下石黒 交接するウスバシロチョウ(♂右) ※雄に比べて雌の羽はねの色はやや黒い 撮影日 2009.5.29下石黒 撮影 政栄 ハルジオンの花で吸密する様子 撮影日 2020..5.23板畑 飛翔するウスバシロチョウ 撮影日 2006.6.3下石黒 |
解 説 アゲハチョウ科 北海道南部、本州、四国に生息する。 開帳6〜7cm。薄いはねは白い粉におおわれているが半透明で油紙のようである。胴には毛が密生する。〔上写真・左下写真〕 年1回、暖地では4〜5月、寒地では7月に発生。 緩やかに飛び花に集まる。雌は雄よりも黒い鱗粉が発達している。アゲハチョウ科ではウスバシロチョウのみが卵で越冬する。 幼虫はムラサキケマンやエンゴサク類を食草とする。また、チョウには珍しくマユを作ってサナギ化する。 名前の由来は薄い羽の白いチョウの意味。ウスアゲハとも呼ばれる。 胴の毛(♂) 撮影日 2006.6.3下石黒 翅裏 撮影日2012.6.7下石黒 撮影日 2012.6.7下石黒 休憩中か 撮影日 2009.5.13下石黒 老体 |