オオイトトンボ | |
暮らしとの関わり 石黒では、ド〔用水池〕で多く見かけたイトトンボである。見分け方は、筆者がWEB上で調べた限りでは右上写真で示した2点があるようだが、酷似した種と見比べて確かめたことはない。 また、水中植物の茎に産卵するため連結した状態で雌は水に潜った状態で産卵する。産卵の平均所要時間は10〜20分だという。 10年ほど前(2010年頃)筆者の作場があったホウノキ山を訪れると荒れ果てて、ススキに覆われた用水池の縁に多くのオオイトトンボが見られ数十年ぶりに再会した友のように思われ感激したことを憶えている。 雄のコバルトブルーの体色は非常に美しい。子どもの頃から80才を過ぎた今も魅了され続けている。 〔写真上・右下2005.6.12落合〕 |
解 説 イトトンボ科 北海道中部〜九州南部に分布。日本特産。 全長約36o。浮葉植物の多い池沼に生息。 成虫は5〜10月上旬頃まで活動。特徴は眼の後の紋様が西洋梨の形をしていることと後頭条があること〔右上写真〕。 雄雌とも同じ大きさで、雌は黄緑色型と雄と似た淡い青色の2型がある。 学名の種名はsieboldiiで長崎の出島のオランダ商館医として活躍したシーボルトの名にちなんだもの。
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