ムキタケ
暮らしとの関わり
 秋深まった頃に雑木林に入るとブナナラの枯れ木に見事に重なるように生えているムキタケを目にする。
 ブナの木に生えるものはナラの木に生えるものより色が濃いように思われる。
 ツキノヨタケと酷似し、しばしば混ざって生えることもあることから昔から敬遠したものであろうか石黒では食べる習慣はない。
〔写真2009.11.6  右上2006.10.24 下石黒〕

解 説
キシメジ科
 ブナ、ナラ、ハンノキなどの広葉樹の枯れ木に多数重なり合って群生する。10月中旬〜11月中旬に発生。
 傘は5〜10pで初めは半球形やマンジュウ形で開くと腎臓形や半円形となる。色は黄褐色のものが多いが緑色や紫色を帯びることもある。表面には細かい毛が密生する。ひだは淡黄色から淡褐色。
 柄は淡黄色から白色で傘の横に付き太く短い。

 有毒のツキヨタケに酷似するが以下のポイントでツキヨタケを見分けることができる。ツキヨタケは@柄から2つに裂くと柄の付け根の部分に黒いしみがある。A暗いところで発光する。〔参考画像〕Bヒダと柄の境目にはっきりとしたツバ〔狭くて低い盛り上がり〕つばがある。C発生時期は9月〜でムキタケの発生時期には大方は腐れ落ちるが遅く出るものもあるので要注意。